About Denture
入れ歯と言っても様々あります。入れ歯と言えばプラスチックの床(ピンク色の部分)に、陶材もしくはプラスチック製の人工歯が並んでいるものを想像されるかと思います。しかし、現在のような入れ歯は誕生してからまだ半世紀ほどしかたっていません。入れ歯の歴史を覗いてみると面白いかもしれません。
さて、みなさんのお口の中に入る入れ歯ですが、現在様々な種類の入れ歯があり、選択される患者さんも何が良くて何が駄目なのかはわからないのではないでしょうか?
私は、どんな素晴らしい材料や特殊な技術を使用しても基本は変わらないと考えています。基本さえしっかりと抑えて治療を行えば、どんな材料を使用してもどんな技術を利用しても噛める入れ歯ができあがります。しかし、現在の世の中では、この基本をないがしろにして、新しい材料や技術に頼る傾向が強いようです。また、基本がわかっていないドクターが新しい材料や技術を使用したとしても噛める入れ歯に程遠いようです。
下記に基本とは何かを記載します。どちらかというと患者さん向けというよりは、ドクター向けの内容となっています。
1、診査・診断をしっかり行う。
(お口の中の型を採る前に、きちんとした情報を採取し、なぜ噛めないのか?この入れ歯の問題点は?などとしっかりとした診査診断は必須です。)
2、単純印象
(患者さんのお口の中を解剖学的形態をしっかりと記録する。これが出来ないドクターが多い。)
3、精密印象
(単純印象を基にドクターが患者さんのトレーを製作し、患者さんのお口の中の精密な型を採る。)
4、咬合採得
(技工士さん任せにするのではなく、ドクターが咬合床を作製し、患者さんの最適と思われるかみ合わせの高さを記録する。かみ合わせの高さが1度で決まることはない。)
5、人工歯排列試適
(患者さんのお口の中を見たことがある・触ったことがあるドクターが、最適な位置に歯を並べ患者さんのお口の中で結果を検討する。検討して駄目な部分は、並べなおす。)
6、完成
(完成の際には必ずリマウントを行い。咬合調整により重合ひずみを解消する。重合ひずみがない入れ歯はない。)
7、調整
(入れ歯を装着している患者さんのほとんどは、顎に何かしらの問題を抱えているために、正しく入れ歯が位置されたとしても調整が必要となる。)
上記の内容が基本となります。患者さんにとってはかなり難しい内容となり申し訳ありません。私の治療は、基本基本の積み重ねです。その積み重ねの中には、きちんとした学術的背景と経験が必要になりますが、十分なものがあると自負しています。入れ歯の学問は、もう何年も前に確立されたものです。私が臨床の中で培ってきたものは、何か困ったことがあるならば基本に戻り、患者さんに答えを聞くことの繰り返しでした。ドクターの皆さん!患者さんと良くコミュニケーションをとり、基本に忠実な治療を行いましょう。そうすれば必ず光が見えてきます。
 




