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総入れ歯の種類

はじめに / A kind of Full Denture

入れ歯といっても様々な種類があります。
よく、「金属の入れ歯は、噛める」とか「値段が高い」
と聞きますが、果たしてそうなのでしょうか?
実は、そんな事はありません。
金属製の高価な入れ歯だから噛めるのではなく
入れ歯の専門教育を受けた歯科医師が作った入れ歯だから噛めるというのが本当ではないのでしょうか。
患者さんの年齢・性別・顎の筋肉・適応能力・今までの入れ歯経験などを加味して選択されるのが良いと思います。
つまり、金属床義歯(入れ歯)だから良い、咬めるというのは間違いです。
高年齢の患者さんは、レジン床(れじんしょう)のほうが心地よく感じる方が多いようです。
下顎の入れ歯は、軽いよりも少し重いほうが咬み応えがあると言われる方も多く白金加金床だとしっくりくる患者さんが多いです。
このように患者さんによってどの材質が良いかは異なりますので担当のドクターとよく話してみましょう。

チタン床義歯(入れ歯) / Titanium Denture

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現在の入れ歯に使用する金属の中で最も生体親和性のある材料になります。軽くて強くて生体親和性が良いという三拍 子揃った材質になります。チタン(Titan)の名前はギリシャ神話のタイタ(Titanenn: 巨人)に由来しています。チタンは今から50年ほど前に実用化された新しい金属で、銅や鉄に比べると生まれたての赤ちゃんのような存在です。しかしその赤ちゃんの活躍は素晴らしいものがあります「軽い」「丈夫」「錆びない(腐食しない)」という3大特長をいかし航空宇宙産業、原子力発電、身近なところではメガネやゴルフクラブなど様々なところに使われています。船の船体や橋などにも使われていますが、それはチタンが錆びないという性質があるからです。イオンの溶出が少ないので金属アレルギーになりにくい金属ですのでインプラントにも使われているのはそのためです。

長所(Advantage)

非常に軽い(軽さに関しては、レジン床にも匹敵するくらい軽いです。)

強度がある(金属なのでもちろん強度があります。)

薄い(金属の中でも強度がありますので、非常に薄く仕上げることができます。)
軽い(これって金属って思うほど軽いです。チタンの比重は4.5で、ニッケルクロム合金・コバルト・クロム合金の1/2)
感熱性が低い(チタンの熱伝導率が低いので自然な温度)
食物の味が変わらない(耐触性に優れていますので(体液に溶解しない)金属の味がしません。)
安全性が高い(チタンの大きな特徴にひとつで「生体親和性」があげられます。近年注目される金属アレルギーですが金属イオンの溶出が非常に少ないチタンは体への為害性が大変小さくインプラントや整形外科用としても使われています。)

短所

費用が高い
(やはり良い材料は、値段が高いです。)

金属への適応能力が必要入れ歯の材料としては、三拍子揃っていますが金属の場合は、硬いという特徴がありますので患者さんの状態により適応能力が必要となります。)

レジン床義歯(入れ歯) / Resin Denture

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最もポピュラーな入れ歯になり、保険の入れ歯はレジン床義歯になります。
長所
非常に軽い(老人の方など高年齢の患者さんに向いています。入れ歯をつけていて少したわみがありますので、入れ歯の経験年数が長い患者さんに好まれます。)
非常に軽い修正がしやすい入れ歯の材料を足したり削ったりしやすい利点があります。)

短所
壊れやすい(やはり、プラスチックなので他の金属床に比べると壊れやすいという短所があります。)
熱の伝わりが遅い(金属に比べると熱伝導率が落ちます。しかし、この熱の伝わりを楽しむ方もいらっしゃいます。)
たわみやすい(金属に比べてたわみやすいという欠点があります。このたわみを心地よく感じる患者さんもいらっしゃいます。)

レジン床に関しては、患者さんの好き・嫌いもありますが、非常に万能な材料となります。

 

コバルトクロム床義歯(入れ歯) / Cobalt chrome Denture

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以前より、金属床というとコバルトクロムがほとんど使用されていましたが、現在では、少し下火になってきています。
長所 
強度がある(強度がありますので、設計に幅を持たせる事ができます。)
熱伝導率が良い(金属なので熱の伝わりが早い。)
たわみに最も強い(金属の中でも強度がありますので、たわみに強い。)
 
短所
少し重い(チタン・レジンに比べると重いです。)
金属アレルギー(金属を使用した場合には、金属アレルギーは切っても切れない間柄になります。)
金属への適応能力が必要入れ歯の材料としては、三拍子揃っていますが金属の場合は、硬いという特徴がありますので患者さんの状態により適応能力が必要となります。)

白金加金床義歯(入れ歯) / Platinum Denture

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適合の観点で言うと、これに勝るものはありません。セットの際のなんともいえない感覚は、言葉では表現できません。しかし、重いという難点があります。
長所
優雅である。 (やはり、金というのは他の金属にはない優雅さがあります。
適合が非常に良い。 (精度が良いので部分入れ歯などのバネを製作する際には、適合の良い物ができます。)

 短所
重い!(金を用いますので、重いという欠点があります。しかし、下顎に使用した場合に安定感が増すという利点もあります。
アレルギー (金属を使用した場合に金属アレルギーは切っても切れない間柄になります。
金属への適応能力が必要入れ歯の材料としては、三拍子揃っていますが金属の場合は、硬いという特徴がありますので患者さんの状態により適応能力が必要となります。)

コンフォート義歯(入れ歯) / Comfort Denture

新しい入れ歯の素材になります。現在まで入れ歯の材料として様々な研究がなされてきました。今のところレジンに代わるこれといった材料はありません。コンフォートも同じような事がいえます。しかし、使いようによっては上手く機能する場合があります。
長所
入れ歯の装着感が良い(生体用シリコーンを使用しているために入れ歯を装着した際の感覚が軟らかくしっとりしています。)
かみしめ感がある(生体用シリコンの弾力性がかみしめ感を生みます。)
 短所
劣化しやすい(メーカーの3年間保証がありますが、やはり乾燥に弱いです。)
咬み合わせが変化しやすい(生体用シリコンということもあり、弾力性がありますがひずんでしまう分の咬み合わせが変化しやすい。)
咬合の理論を反映しにくい(咬合は、できるだけ変化のないものを想定していますが軟らかい粘膜の上に軟らかい素材を敷いた場合にかみ合わせはより変化しやすい状態となります。そのために、変化を予測してのかみ合わせの調整が必要となりますので咬合の理論を良く把握したドクターが調整を行う必要がある。)
コンフォートをしくだけでは… (上記の点を踏まえて使用するべきだが、なかなか難しい問題である。当医院でも何度か使用してみたが、きちんとかみ合わせの調整を行うと良好に経過するが、年数の経過と共に調整量が多くなる。
 多くの改良点がある材料ですが、これからの改善に期待したい材料である。また、咬合に関してきちんと理解した上での使用がもっとも重要と考えられます。まだまだ、難しい点があり通常の臨床での使用には患者さんのご理解と協力が必要な材料となります。
コンフォート義歯を装着した患者さんからの感想は、はじめに装着した際は非常に気持ちが良いが、温かくなると・長時間使用しているとゆるくなって来て、外れやすくなるという感想を頂きました。

入れ歯の種類まとめ / A kind summary of Denture

 上記のような材料がありますが、長所は短所であり、短所は長所となりますので一概にどの材料が良いという事はないです。材料を選ぶポイントとしては、患者さんの年齢、現在までの入れ歯経験、粘膜の状態、顎の筋肉、性別などなどを考慮して選択していきます。下に金属床義歯とレジン床義歯の比較の写真を載せてみましたが、写真ではわかりにくいかもしれませんが、金属を使用した場合は、薄く仕上げることができます。しかし、金属で接している部分に痛みがあっても調整ができないデメリットもあります。何が最も良いかの判断は、きちんとした診査・診断より答えがでます。
下記にチタンとレジン床を比較した写真がありますので参考にしてみてください。 053.jpg 054.jpg

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