インプラント義歯(入れ歯)Implant Denture
現在、インプラントはどこの歯医者さんでも行われるようになり、患者さんの中でも何度かインプラント相談を受けた患者さんがいるのではないでしょうか?患者さんにお話を聞くと恐い・痛い・骨がないと言われたなどと非常にインプラントに関してネガティブなイメージをお持ちの患者さんが多いようです。ここでインプラントに関する正しい知識を学んでみましょう。
現在のインプラントシステムは、スエーデンのブローネマルク博士が微少循環(血液の流れ)に関する研究を行っていたとき、治療の経過を観察するため、博士は動物の顎にチタン片を埋め込んでいました。研究が終了したとき、このチタンがどうしても骨から取り外せなったのです。これが現在のインプラントのはじまりとなります。それ以来どんどん研究が進み現在では、成功率90%以上の安全な治療となっております。
インプラント治療は安心?
現在、最も長寿なインプラントは40年になります。日本国内でも30種類のインプラントが厚生労働省で認可を受けています。世界のインプラント成功の基準は10年以上機能したインプラントということになり、96%ぐらいになると思います。残りの4%はいろいろな原因により脱落したものです。(歯を磨かなかった、噛み合わせが強すぎたとか、などいろいろです。)また、インプラントの利点として、失敗した際にもやり直すことができるという点です。インプラントが不幸にして脱落したとしても、インプラントの脱落した部位は、骨が再生してきますので、埋入し直すことができます。
インプラントの適応症
「骨がないと言われた?」「総入れ歯だからインプラントは無理でしょう。」などと良く患者さんからお話を聞きます。それでは、どんな患者さんにインプラントは適応となるのでしょうか?歯科タナカでは、入れ歯をメインに治療していますので、ここでは入れ歯(義歯)の患者さんがインプラントをする際について説明していきたいと思います。
まずは、どんな入れ歯の患者さんがインプラントに適しているのか?
1、下の入れ歯を製作したけれど、動いてしまうために何とか浮かないようにしたい。
2、歌を歌ったり、しゃべる際に大きなお口を開けると入れ歯が落ちてしまう。
3、部分入れ歯(部分床義歯)のバネ等の異物感が強く、はずしている時間が長い。
4、5、7887bない。
6、下の入れ歯を製作したが、入れ歯が神経に触れてしまい痛くて噛めない。
7、現在の入れ歯に不満はないが、もっと咬めるようになりたい。
8、現在の入れ歯に不満はないが、見た目をもっと自然に仕上げたい。
9、部分入れ歯(部分床義歯)にてバネをかけていた歯が次々にダメになっていく。
10、 取り外しの入れ歯とおさらばしたい。
上記のような症状をうったえる入れ歯の患者さんには、インプラントが適していると考えられます。
インプラントをする際にも
・インプラントを使用した取り外し式の入れ歯にするのか?
・インプラントを使用した取り外せないタイプにするのか?
この2つの方法が考えられます。
★取り外しタイプのインプラントを利用した入れ歯(義歯)の利点・欠点
Advantage(利点)
1、動かない。
2、落ちない。
3、取り外してお掃除することができる。
4、硬いものなどが、咬みやすくなる。
Disdvantage(欠点)
1、治療時間が長い
2、手術が必要となるため全身疾患の状態によってはできない場合があります。
3、比較的治療費が高い。
4、歯ブラシができない方には、お勧めできない。
★取り外しでないタイプのインプラントを利用した入れ歯(義歯)の利点・欠点
Advantage(利点)
1、取り外さなくて良い
2、動かない
3、落ちない
4、硬いものがかみやすい。
5、治療時間が短い
Disdvantage(欠点)
1、手術が必要となるため全身疾患の状態によってはできない場合があります。
2、比較的治療費が高い。
3、掃除が少し難しく歯ブラシができない方には、お勧めできない。
4、初めのオペ後に仮歯を装着できない場合もある。
★インプラントを使用した入れ歯(義歯)の種類
インプラントを使用した入れ歯にもいろいろ種類がありますのでご説明します。1・2・3は、取り外しタイプで、4は取り外しではないタイプとなります。
1、アタッチメントを利用したインプラント入れ歯(義歯)
特徴
ボタン式になりますので1度装着するとなかなかはずれにくいです。簡単に外れにくいのが難だという患者さんもいるくらいです。ボタンだけに使用しているとボタンが弱くなってきます。その際は、ボタンの交換だけで済みます。
症例がみたい患者さんは、クリック
2、磁石タイプのインプラントを利用した入れ歯(義歯)
特徴
インプラントの上部構造に磁石を装着して入れ歯を固定する方法になります。私的意見としては、磁石は側方の動きに弱いためにインプラントの利点を生かすことができていないと思います。
3、バータイプのインプラントを利用した入れ歯(義歯)
特徴
特に下顎に利用される事が多いです。他の取り外しタイプもそうですが、入れ歯の咬み合わせが安定していると非常に効果を発揮します。入れ歯がパチンとロックされます。また、ボタンタイプのものに比べてバーが安定をもたらします。少し金額が高くなる欠点もあります。
症例がみたい患者さんは、クリック
4、オールオンフォー
こちらは、ポルトガルのDrマローにより開発された治療になります。総入れ歯の
患者さんを固定式の補綴物で製作する方法となります。
特徴
・ 顎骨が硬い臼歯部から前歯部に向かって傾斜角をつけて2本のインプラントを埋入し、前歯部に2本垂直に埋入することによって、わずか4本のインプラントで十分な初期固定を得る可能性がある。患者さんの骨の状態によります。
・ 埋入本数が少ないので、手術に要する時間が非常に短く、患者様への負担が非常に少ないことと、費用が抑えられます。
・ 手術をした後に仮歯まで入るという利点があり、入れ歯だった患者さんがその日の夜には、入れ歯なしで食事が可能となります。ただし、インプラントの安定した固定が得られた場合となります。
・ 短縮歯列になるために、奥歯での噛みしめの感覚が少なくなります。
詳しく知りたい患者さんは、オールオンフォーのページを参照して下さい。
インプラントを利用した入れ歯(義歯)にも色々なタイプのものがありますね。患者さんに合った治療方法が見つかると良いですね。インプラントは、恐い・痛い・大変というイメージが先行しがちですが、入れ歯を中心に治療を行っている歯科タナカにおいては、はじめは否定的な考えを持っていました。しかし、きちんと理論にのっとりインプラントを埋入し、きちんとしたかみ合わせを与えることにより患者さんにとってかけがえのない体の1部になっております。インプラント治療は、現在、患者さんの治療選択の1つとして十分に答えることのできる治療と学問的にも臨床的にもなっております。しかし、きちんとCTを撮影し、診査・診断を行い、治療計画にのっとり治療を行う必要があります。
 




